スイム3.8km 1Lapのみ!



直ぐにスタートはしない。その前にマオリ族の威嚇を選手達は受ける。

HAKA…初めて見た。 スタートゲートをぼんやりと眺め、一体彼らは何処から現れるのだろうかと思っていたら、湖の向こうから舟に乗ってやって来た。
彼らを呼んでいるかのように女性が湖畔に立ち、彼らは彼らで女性に吸い込まれるように真っ直ぐ舟を漕ぐ。

湖畔に乗り上げると同時に例の舌を思い切り突き出し雄叫びを上げながら、次々と降り立つ。そして全員が降りると儀式が始まった。大地を踏み鳴らし、自分の身体を叩き、大きく目を開きながら、その迫力ある演武に身も心も引き締まる思いだ。


「HA」は息「KA」は炎という意味がマオリ語にはある。
Traditional Māori Welcome NZ All Blacks のセレモニーと言えばあまりにも有名❗️
コレだけでも良いもの見たなぁと思いつつも、直ぐに鬱とした気持ちになった。
HAKAの説明が長くなった。

スイムのスタートは、午前8時。ブロックは予想時間毎に四つへと分けられ、それぞれ色の異なるキャップはチェックイン時に配られた。自分はブルー。1時間5分から同16分のグループ。

そしてスタートの合図がないまま、大勢の選手と共に続々とゲートをくぐる。

水に入り、沖に見える第一ブイへ向かう。その距離約200m。水温は前日よりも若干上がっているように感じる。それでも、水の冷たさは非情にもウェットスーツの中へ容赦なく侵入してくる。
目標物の第一ブイに、マイペースで向かうと人が溜まっている。「アレ?」 選手たちに前へと泳ぎ進む気配は全くなく、立泳ぎをしつつ明らかに何かを待っているし、何だか様子がおかしい。
数分後、おかしいのは自分だと気づく。そこがスタート地点だった。「ドーン」と花火の音が空全体に響き、一斉に選手がスタートする。久しぶりの「MASS START」、そこがスタート地点だったと気づく。。。

3.8km一度の上陸も無いコース、さすが海外の大会だ。そして、コース上一度も濁ることなく、どこでも湖底まで視界がクリアなのには特筆すべき。
しかし、水の冷たさに気を取られて寒さに怯んだ自分に景色や水の綺麗さを味わう余裕はない。
自分史上最低の水温は、身体への負荷が明らかだった。自分史上ワーストの1時間31分44秒の時間を要したことからも証明できた。
身体への負荷は、両脚のふくらはぎを直撃した。1500m付近から、ちょいちょいケイレンを引き起こした。ダマしダマし泳ぐには距離があり過ぎる。
№17(約1700m地点)のブイを通過したとき、とうとうそいつはやってきた。まずは右ふくらはぎ、そして直ぐに左ふくらはぎに、激痛が襲いかかった。

顔を空へ向け体勢を湖面に水平に保とうとするが、やつらは容赦なかった。タイタニックのジャックのようにこのまま沈むのかとさえ思った。
そんな姿をライフセーバーは見逃さない。彼はスタンディングボードに乗り無音でスゥゥッと寄ってきてくれた。自分はジャックみたく必死にしがみつくw
頭とは反対側のボード側面に突き出る足。何とかケイレンを解消しようと彼は手にする大きなパドルで足先をグイグイと押してくれる。まずは右、、、いや左の方がいたい。この時、本気でここでリタイアかと思った。
そんなやりとり、助けを一度ならず三度も乞うことになるとは思わなかった。兎に角わかったのは、冷たい水には要注意だし、二度とこんな冷水は懲り懲りだということだ。
明らかに時間をロスしつつ、最終ブイを左折し、いよいよゴールゲートをロックオンした。ところがここでも、両脚がケイレンを起こす。あと100mもないのに、ぷかぷかとクラゲのように浮かぶしかなかった。両サイドにはライフガードの姿もあったが、場所が場所だけに(ゴール目指す選手たちが密集する地点)助け船(正にw)を出すわけにもいかなかっただろう。
何とか、スイムアップ。予想外に寒さは感じなかったのが幸いだが、両ふくらはぎが早くも筋肉痛に襲われ、更にどうにも体調が良くない実感だった。

唯一の救いは、友人のYukiさんから借りた「ハードボンテージ(男性用)」だった、、、ありがとう!

スイムゴールからT1まではひたすら長い!
しかも湖畔から路上に至るまで、結構な坂を登らなければならない。登り切ったその先には歩道橋(わざわざ作る必要あるのか?)も待ち構えていた。

T1では、BIKE対策として、完全防寒作戦を決行する。
それが意味あるものだったか否かは、次へのEpへと続く。

