北海道が会場。
移動手段は幾つもあった、考えただけでワクワクする、飛行機、新幹線、自走、、、その中で優先事項はBIKEの持込みだった。選手たちの中には、西濃運輸等へ配送を委託するケースも見られ、タカさんはその方法だった(と思う)。自分はと言えば、56錬をギリまでやっておきたかったこともあり、配送は念頭になし、振り返ってみると、この数年、自身のトレンドは輪行である。そうなると、飛行機へ飛びつきたい、何と言っても短時間で楽だ。東北新幹線も乗ってみたい、、などと、明後日の方向へと思いを巡らしている内、あっという間に梅雨が明け、セミが大合唱する7月に入っていた。暑いからなのか冷や汗なのかわからないが、ジワリと気持ちに焦りが生じた。
IRONAMANの公式スケジュールは割と早くに公開されていた。自分は5月から1週間に一度確認をしていた。というのも全文英語表記であるため、凡そ見慣れた感はあったから何とも思わなかったが、、、違和感が生じたのは、受付会場やゴール会場も英語表記であったこと。英語表記のまま地図を検索しても出てこない。日本語表記の表示とは異なり、グーグルマップで何度も確認、しまいには疑心暗鬼になってくる始末。結局、大きな注意点を見落としたまま、行程を決めてしまった。。。

今年ほど北海道の地図を見たことも記憶にないかも。今から30年以上前、ブック形式の全国地図を片手に、北海道への地図を開きつつ、地図に示された地名を見て、そこで広がるであろう色々な風景を想像する、それはそれで味があった気がする。当時、愛車だったランドクルーザー80で北海道を旅した、その時は全行程ランクルで移動。只管高速を北へと進み、大間港まで行き、函館へフェリーで渡った。隣のてるみが、いつも楽しそうに、地図と窓から見える風景を眺めつつ。そうした中、「いつかはフェリーで北海道」との古い憧れと、今回の旅程とがリンクしてきた。そう、「いつかはフェリーで北海道」を今こそ実現すべく、フェリーでの移動をチョイスする。
名古屋港発は、太平洋フェリーがある、というかそれしかない。日程と航路を念入りに調べる。名古屋港を19:00に出航、翌日16:40仙台港へ寄港し同港を19:40に出航、翌日11:00に苫小牧港へ到着、水曜日の夜に出て、金曜日の午前着という船旅。
復路は、違うフェリーにも乗りたい気持ちから、小樽港から新潟港への移動とした。船会社は、新日本海フェリー、NHKの番組「ドキュメント72時間」でも取り上げられていたアレ。小樽港を17:00に出航し、新潟港に翌日09:15に到着する。

その後、大変な事実に気付く、そう重大な注意点を見落としていた。試験の答案に自分の名前を書き忘れたような感じ。。。周囲の友人たち(エントリー済み)も、その事実に驚愕。それは、アスリートチェックインと言われる、選手受付のデッドラインが、9/13(金)14時までという事実。正にホラー映画が現実化したようで、大画面への破壊力は凄かった…
この破壊力は、大西洋に浮かぶ氷山よりも強固で、予定していた名古屋港発のフェリーを転覆させることになる。というのは、到着予定の苫小牧東港から受付会場の北斗市まで、Google先生は3時間超の所要時間を示す、それは受付に間に合わないことを意味する。高速だから何とか時短出来るだろうと、根拠のない自信と、なんちゃってうちなー気質が、ココロをファジーにしていく。しかし、間違いがあってはならない。時折り「間に合わなくてもいいかぁ〜」という囁きも聞こえてくる。しかし、受付に間に合わないという悪夢にうなされた時には、やっぱり何とかせねばならんと思い始めた。

そんな悪夢をてるみに話すと「往復共、新潟発にしたら?」と。「お〜!」そんなことにも気づかなかった自分に呆れる。まるで、Back to the futureのドクの心境「わんぽいんととぅうぇんてぃわんジゴワット!?」と同等のシーンを演じた。悩んでいた自分と時間はいったい何だったんだ!シミュレートしてみると、コレがまた旅程にマッチすること。笑 水曜日の夜出発は変わらず、火曜日中に帰るのも変わらず。
航程は、水曜日の夜出発、22時頃直江津の「門前の湯」へ到着し一泊する。翌日9時頃出発し、12時新潟港発のフェリー乗り場へ到着、翌々日の金曜日午前4時30分に小樽港到着というもの。なんとも、受付時間まで余裕である。因みに「門前の湯」は、佐渡へ渡る際、定宿として何度も利用していた。直江津港へ自動車で5分とかからない立地と、疲れを癒す「くびきの温泉」に浸ることができる。

新潟港。
寄港していた「らべんだあ」という名のフェリーの姿を見たときの興奮度は、IMを完走したときのそれと同一であった(笑)。「佐渡もそうだが、旅は船旅に限る、なんといっても、旅情を誘うなぁ」と気分は旅人。因みに復路は「あざれあ」であったが、大きな違いはなかった気がする。


360度見渡す限り海に囲まれ

意外だったのが、ぐるりと360°見渡す限り、海上を航行したことだった。普通は、島影があったりで、なかなかそんな風景にはお目にかかれないのだが、船旅の醍醐味を存分に味わった。

往路は運良く快晴に恵まれ、日本海へ沈んでいく夕陽がとても美しく感動。水平線を避けるように雲がなく、海へ沈んでいく様、見ていて飽きなかった。余りにも色々なことに恵まれすぎて、レース時に何かあるんではないかと、心配するほどだった。











翌金曜日の午前4時30分、船は無事に小樽港へ入港した。船の揺れを感じることなく、また、心地よいエンジン音が規則正しく耳に届き、ぐっすりと寝ることが出来た。
下船後は、一目散に函館市を目指す。9時到着予定で、函館市の海鮮市場で、朝食にありつく為であった。リサーチはバッチリ済ませてあった(笑)

自車で北海道を走る、人生で二回目のドライブだ。距離約230km、時間約3時間30分、途中動物の飛び出しに注意しつつ、朝食会場を目指す。。。